DISEASES OF THE THROAT AND NECK
大村 颯太

DISEASES OF THE THROAT AND NECK

はじめに

こんにちは、京都オステオパシーセンター2Fの大村颯太です。喉の痛みや首の腫れ、扁桃の違和感が続くと、「喉だけが悪い」と考えがちです。しかしオステオパシーでは、症状は結果として現れ、背景には血液の流れと身体の構造の条件がある、と捉えます。今回はスティルの記述をもとに、咽喉・頸部の不調を“循環の視点”で整理します。

当時の医学への批判:症状の分析で終わらせない

スティルは扁桃腺炎、ジフテリア、猩紅熱、おたふく風邪などの咽喉・頸部疾患について、当時の医学文献が診断や治療で意見が一致しておらず、効果的な治療法を確立していないと批判しました。治療は「話、静寂、麻薬、軟膏、腐食剤の綿棒」などで、患者は分析ばかりされて亡くなっていた、と強い言葉で述べます。ここでの本質は、結果(症状)の説明に終始するのではなく、原因となる条件を見つけて修正すべきだ、という姿勢です。

樽と栓孔の比喩:静脈が詰まればうっ血、動脈が詰まれば腫れ

スティルは樽と栓孔の例えで、心臓から脳への血液の流れを説明します。静脈の栓孔が塞がれれば脳のうっ血が起こり、動脈の栓孔が塞がれれば周囲の組織に血液が溢れて腺が腫大する。さらに天候変化による筋収縮が栓孔を塞ぎ、扁桃炎や頸部の腺炎症の原因になると指摘しました。現代的にいえば、軟部組織の緊張や胸郭入口部の可動性低下が、循環の条件に影響し得るという見立てです。

鎖骨と肋骨:静脈血の“戻り道”を確保する

顎下腺の治療では、鎖骨を持ち上げ肋骨を調整し、静脈血が心臓へ戻る経路を確保する必要があるとスティルは述べました。喉や首の症状であっても、鎖骨—肋骨—胸郭の動き、呼吸の深さ、姿勢の崩れは「血の戻り道」に関係します。だからこそ局所だけで完結させず、全身の構造と機能のつながりから回復条件を整えることが重要になります。

おわりに

スティルは「血液が生命の糧である」という原則を確立してきたと述べ、「体が正常に血液を利用できるとき、健康が答えとなる」と語りました。スティル先生の書籍を読むと、圧倒的に経験や勉強量の不足を感じますが、コツコツ継続するしかなさそうです。日々解剖学を勉強していき、さまざまな不調に対応できるよう研鑽を積んでいきたいと思います。

参考リンク

Reserch and Practice

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ブログを書いたスタッフ

大村 颯太

大村 颯太

〜薬に頼りすぎない人生を共に創る〜 理論に固執しすぎず、結果にこだわる柔軟な施術家を目指しています。 ・理学療法士 ・健康科学修士 ・JEFPA認定足育アドバイザー ・発達ケア・アドバイザー ~Let's create a life together that doesn't rely too much on medication~ I aim to be a flexible therapist who focuses on results and doesn't get too hung up on theory. ・Physiotherapist ・Master of Health Science ・JEFPA certified foot care advisor ・developmental care advisor

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