変形性股関節症 骨盤の血液循環について
大村 颯太

変形性股関節症 骨盤の血液循環について

はじめに

変形性股関節症は、関節軟骨の摩耗や臼蓋形成不全などの構造的問題によって生じることが多く、進行すれば強い痛みや可動域制限を伴います。一般的には筋トレやストレッチが推奨されますが、それだけでは改善が難しい場合が少なくありません。その背景には「血液循環」の問題が関与している可能性があります。オステオパシーでは、この循環の重要性を深く捉えています。

1. 変形性股関節症 筋トレやストレッチだけでは改善しない

筋肉を鍛えることや柔軟性を高めることは、確かに股関節の機能改善には役立ちます。しかし、股関節周囲に十分な血液が届かず、酸素や栄養が供給されなければ、組織の回復や修復は進みにくいのです。特に、関節軟骨や骨は血流が乏しい部位であり、循環障害が起これば痛みや変性が進行しやすくなります。

2. 血液循環の重要性 ATスティルの言葉から

オステオパシーの創始者であるA.T.スティルは「動脈の法則(The rule of the artery)」という言葉を残しました。これは「血液の流れこそが健康を左右する」という考え方を示しています。変形性股関節症においても、血液循環を回復させることが、単なる筋肉強化や可動域改善以上に大切であると考えられます。

3. 骨盤の血液供給の解剖学的特徴

股関節と骨盤は複雑な血管ネットワークによって養われています。その詳細を整理すると以下の通りです。

大腿骨頭・股関節への血液供給

  • 幼少期(0~4歳):内側大腿回旋動脈(MFCA)外側大腿回旋動脈(LFCA)円靭帯動脈からの血流が重要。
  • 4~8歳:MFCAが主体となりつつ、LFCAと円靭帯動脈が補助的に寄与。
  • 8歳以降:MFCAがほぼ唯一の供給源となり、他の動脈からの流入はわずかになります。

特にMFCAの深枝は、大腿骨頭後方から股関節包を貫通し、大腿骨頭の栄養を支えます。股関節手術の際には、この枝を損傷することが壊死リスクに直結するため、臨床上きわめて重要です。

骨盤・寛骨の血液供給

  • 閉鎖動脈:寛骨臼窩や骨盤面を栄養。
  • 上殿動脈・下殿動脈:寛骨臼の上部・後下部に分布し、互いに吻合。
  • 下殿動脈はMFCAと吻合して代償的に血流を補うことがあると報告されています。

また、寛骨内面には多数の栄養孔が存在し、特に仙腸関節付近に集中して血管が進入しています。血流の入口は限局的であり、循環障害が起こりやすい解剖学的特徴を持っています。

リンパの排液

  • 前方からのリンパは深鼠径リンパ節へ、
  • 内側および後方からのリンパは内腸骨リンパ節へ排出されます。

このリンパ循環も炎症や代謝産物の排泄に不可欠であり、循環が滞ると痛みや腫れの原因となります。

終わりに

変形性股関節症は、筋トレやストレッチだけでなく「血液循環の回復」が改善の鍵を握っています。骨盤・股関節周囲の血流やリンパの流れを整えることは、単に症状を抑えるだけでなく、進行予防や組織修復のためにも欠かせません。オステオパシーは、この循環の重要性を基盤にしたアプローチを提供します。

股関節に関わる痛みや不調でお困りの方は、ぜひ一度「血液循環」という視点からもご自身の状態を見直してみてください。


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画像はVHDisectorより引用しました。

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ブログを書いたスタッフ

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大村 颯太

〜薬に頼りすぎない人生を共に創る〜 理論に固執しすぎず、結果にこだわる柔軟な施術家を目指しています。 ・理学療法士 ・健康科学修士 ・JEFPA認定足育アドバイザー ・発達ケア・アドバイザー ~Let's create a life together that doesn't rely too much on medication~ I aim to be a flexible therapist who focuses on results and doesn't get too hung up on theory. ・Physiotherapist ・Master of Health Science ・JEFPA certified foot care advisor ・developmental care advisor

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