変形性股関節症は治らない?今できること|京都・中京区のオステオパシー
大村 颯太

変形性股関節症は治らない?今できること|京都・中京区のオステオパシー

変形性股関節症と診断され、この先「本当に治るのか」と不安を抱えている方は少なくありません。京都・中京区の京都オステオパシーセンター2Fでは、手術を避けたい方にも、手術を控えた方にも、股関節だけでなく全身の状態を整える施術と運動指導で向き合っています。理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、人工股関節の術後リハビリの経験とオステオパシーの概念を活かし、あなたの段階に合わせたアプローチをご提供しています。本記事では、重症度による見通しの違いや、ご自宅でできるセルフケアを研究エビデンスを交えてお伝えします。

📑 目次

変形性股関節症は治らない?今できること|京都・中京区のオステオパシー

京都オステオパシーセンター2F 大村颯太

「この股関節、本当に治るの?」と不安な方へ

変形性股関節症と診断されたとき、多くの方がまず頭に浮かべるのは「これは治るのか、治らないのか」ということではないでしょうか。私は理学療法士として3年間、人工股関節置換術後の方のリハビリテーションに携わり、現在は当院で変形性股関節症の方への保存的な施術と運動指導を4年間続けています。術後の方をたくさん見てきた側として、そしていま保存的に関わる側として、正直にお伝えしたいことがあります。

もし以下にひとつでも当てはまる方は、この記事をぜひ最後まで読んでみてください。

変形性股関節症の正直な見通し|重症度で未来は変わる

まず結論からお伝えします。変形性股関節症は、重症度によって見通しがまったく違います。

末期まで進行した場合、すり減った軟骨や変形した骨は残念ながら元には戻りません。少し痛みが楽になることはあっても、最終的に人工股関節の手術が必要になるケースが多い。これは、術後のリハビリで多くの方と関わってきた経験からも、率直にそう感じます。例えば50代で診断された方であれば、10年後、20年後に手術という選択肢が視野に入ってくることも、あらかじめ知っておく必要があると思います。

一方で、中等度、いわゆる初期から進行期の方はちょうど境目にいます。手術を回避できる方もいれば、進行してしまう方もいる。ただ、ここには希望の持てる研究があります。変形性股関節症の患者さんを対象にしたランダム化比較試験の長期追跡では、運動療法と患者教育を行った群は、教育のみの群に比べて人工股関節置換術に至るリスクが約44%低く、6年時点の自関節温存率も41%対25%と開きがありました(Svege et al., 2015)。「どうせいずれ手術なら」と諦めるのは、まだ早いと思います。

軽症の方は、生活習慣や体の使い方をきちんと見直していけば、改善を目指せる段階にあります。運動療法に痛みと身体機能を改善する効果があることは、Cochraneのシステマティックレビューでも示されています(Fransen et al., 2014)。

ひとつ注意していただきたいのは、「絶対に治します」と謳う治療院や商品についてです。もしあなたが末期の段階であれば、その言葉を鵜呑みにするのは危険かもしれません。そう言われた場合は、ご自身の病期がどの段階なのかを主治医に確認すること、そして必要であればセカンドオピニオンを取ることが大切です。正確な見通しを知ることこそが、すべての判断の出発点になります。

術後リハビリ3年・保存施術4年で見えた「股関節以外」の問題

ここからは、私が現場で見てきたことをそのままお伝えします。

人工股関節の手術を受けた方々を3年間見続けてきて、はっきり言えることがあります。ほとんどの方が、股関節以外の体の状態もかなり悪いまま手術に臨まれているということです。胸郭が硬くて呼吸が浅い、背骨がよく動かない、腰痛や肩こりを抱えている、皮膚や筋膜の状態も良くない。股関節だけでなく、体全体が不健康な状態になっている方が本当に多いんです。

変形性股関節症には一次性と二次性があります。骨の形状のような先天的な要因は、私たちにもあなたにも変えることができません。でも、生活習慣や全身の状態という二次性の部分には、私たちにできることがあります。

術前に体全体を健全な状態に整えておくと、何が変わるのでしょうか。ひとつは再発・悪化の予防です。もうひとつは、術後の動作パターンです。長年の痛みで染みついた代償動作は、手術で関節が新しくなっても簡単には抜けません。術前に体が整っている人は術後の運動学習がスムーズで、人工股関節の機能を120%活かすことができます。反対に、不健康な体のまま股関節だけを入れ替えると、痛みの経験から何も学ばないまま、長期的にはまた別の負担が自分に返ってきてしまいます。

そしてもうひとつ、経験的に感じていることがあります。不健康な体から健康な体へ変わっていく過程で、患者さん自身の精神状態まで穏やかに、前向きに変わっていくことがあるんです。取り組んできた方とそうでなかった方とでは、術後の姿が違う。これは数値では示せませんが、私が現場で確かに感じてきたことです。

だから当院では、手術を避けたい方への介入と同じくらい、「そもそも健全な体を取り戻すこと」を大切にしています。末期の方が最終的に手術を選んだとしても、まったく違う体の状態で術後を迎えることができるからです。

ご自宅でできる股関節まわりのセルフケア|まず呼吸と胸郭から

ここでは、股関節に痛みがある方が「股関節以外」を整える入口として、軽症から中等度の方に特に意識していただきたいセルフケアを紹介します。目的は、股関節に集中しがちな負担を、体全体で分散できる状態を作ることです。

  1. 1仰向けの深呼吸(1日5〜10回):仰向けで膝を立て、鼻から息を吸ってお腹と胸の両方が膨らむのを感じ、口からゆっくり吐ききります。胸郭が硬いと呼吸が浅くなり、体幹が不安定になって股関節への負担が増えます
  2. 2低負荷高頻度運動:股関節外転、外旋、屈曲の運動を痛みのない範囲で高頻度に繰り返します。10-20分
  3. 3短い距離の歩行(1日10分から):痛みが強く出ない範囲で、平坦な道をゆっくり歩きます。運動療法には痛みと機能を改善する効果があることが示されています(Fransen et al., 2014)、ノルディックウォークなどもおすすめです。

ただし、2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛みが強くなる場合、ご自身で続けることに不安がある場合は、無理に続けず専門家にご相談ください。背景に別の問題が隠れていることもあり、適切な評価のうえで方針を組み直したほうが回復が早いケースもあります。

2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合は、無理に続けず一度ご相談ください。LINEでお気軽にご相談いただけます。

手術を避けたい方も、手術を控えた方も|京都・中京区のオステオパシーへ

変形性股関節症は「治る・治らない」の二択ではなく、あなたの重症度と、これから何に取り組むかで見通しが変わります。大切なのは、股関節だけでなく体全体の状態を見直し、今のあなたにできることから始めることです。

当院では、オステオパシーの概念にもとづく全身の評価と、人工股関節の術後リハビリの経験を活かした運動指導を組み合わせて、手術を避けたい方にも、手術を控えている方にも、それぞれの段階に合ったサポートを行っています。担当は理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太です。股関節の不安を一人で抱え込まず、まずはご相談いただければと思います。

京都オステオパシーセンター2F 大村颯太

参考文献

  • Svege, I., Nordsletten, L., Fernandes, L., & Risberg, M. A. (2015). Exercise therapy may postpone total hip replacement surgery in patients with hip osteoarthritis: A long-term follow-up of a randomised trial. Annals of the Rheumatic Diseases, 74(1), 164–169. https://doi.org/10.1136/annrheumdis-2013-203628
  • Fransen, M., McConnell, S., Hernandez-Molina, G., & Reichenbach, S. (2014). Exercise for osteoarthritis of the hip. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2014(4), CD007912. https://doi.org/10.1002/14651858.CD007912.pub2

よくあるご質問

Q. 変形性股関節症は治らないのでしょうか?

A. 末期まで進行した場合、すり減った軟骨や変形した骨は元に戻りませんが、初期〜進行期であれば運動療法と患者教育によって手術を回避できる可能性があります。まずはご自身の病期を正確に把握することが重要です。

Q. 手術を避けたいのですが、どのような施術を行っていますか?

A. 当院では、オステオパシーの概念にもとづく全身の評価と、理学療法士の視点からの運動指導を組み合わせて、股関節への負担を減らすお手伝いをしています。術前に体全体を整えることで、術後の回復もスムーズになります。

Q. 自宅でできるケアはありますか?

A. 仰向けでの深呼吸や、痛みのない範囲での股関節の運動、短い距離の歩行などがおすすめです。ただし、2週間続けても変化がない場合や痛みが強くなる場合は、無理せずご相談ください。

Q. 予約はどうすればいいですか?

A. LINEでのご相談が最も簡単です。公式LINEからお問い合わせいただくか、当院のウェブサイトからご予約ください。お電話でも受け付けております。

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執筆:大村颯太

理学療法士/健康科学修士/発達ケア・アドバイザー

ブログを書いたスタッフ

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大村 颯太

〜薬に頼りすぎない人生を共に創る〜 理論に固執しすぎず、結果にこだわる柔軟な施術家を目指しています。 ・理学療法士 ・健康科学修士 ・発達ケア・アドバイザー ~Let's create a life together that doesn't rely too much on medication~ I aim to be a flexible therapist who focuses on results and doesn't get too hung up on theory. ・Physiotherapist ・Master of Health Science ・developmental care advisor

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