お子さんの歩き方が内股ぎみで、歩幅も小さく見える。そんな様子が続くと、ご家族としては「このままで大丈夫かな」と気になることがあると思います。
京都・中京区の京都オステオパシーセンター2Fでは、足先だけでなく、股関節の向き、体幹の支え、足首や下腿の使い方まで含めて全体を見ながら施術を行っています。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、学童期の内股歩行の一例をもとに、歩き方の見方と変化のポイントをお伝えします。
今回のケースでは、股関節の内旋優位、反り腰を含む全身の順応、体幹の支えにくさが重なっていました。※変化のあらわれ方には個人差があります。
📑 目次
内股歩行で気になりやすいサイン
「歩くとつま先が内に入る」「歩幅が小さく見える」「太もも同士が擦れやすい」「走ると少し不安定に見える」。学童期のお子さんで、こうしたご相談は少なくありません。
見た目だけで不安が大きくなりやすいテーマですが、まず大切なのは、足先だけで判断せず、股関節の回旋、体幹の支え、足首や下腿の使い方まで含めて全体を見ることです。
股関節の向きと内旋優位から考える
子どもの内股歩行は、足部だけでなく、大腿骨の向きや股関節の回旋バランスが背景になることがあります。成長の途中では股関節まわりの見え方も少しずつ変化していくため、「年齢的なものかどうか」だけでなく、今どの程度内旋優位が強いかを見ることが大切です。
今回のケースでも、歩行の見え方の中心にあったのは股関節でした。股関節が内股方向に入りやすいことで、歩幅の狭さだけでなく、骨盤や腰まわりの使い方にも影響し、全身がその向きに順応している印象がありました。
今回の評価で見えてきたこと
学童期の女の子で、幼少期から内股ぎみの歩き方が気になっていたケースです。歩行をみると、両側の太ももが内側へ寄りやすく、歩幅も小さめで、少し歩きにくそうな印象がありました。
Craig testも参考にしながら股関節の向きを確認したところ、大腿骨前捻角の発達的な偏りと、同年代のお子さんと比べても強い内旋優位が示唆されました。さらに反り腰が目立ち、からだ全体が内股方向へ順応しているような使い方になっていました。
加えて、股関節の内旋筋群や周囲の軟部組織の短縮、体幹の筋活動の低下、下腿から足首にかけての支えにくさも重なり、歩行時の内股の強さや歩幅の狭さにつながっていたと考えています。
今回行ったアプローチ
約10回の経過の中で、まずは全身のバランスと背骨の動きを整え、内股方向に順応していた張力バランスを少しずつ整理していきました。そのうえで、股関節の内旋筋群や周囲の軟部組織、靱帯を含めた股関節まわりの硬さにアプローチし、股関節の伸展や外旋の使いやすさを引き出しました。
さらに、体幹の筋肉が使いにくい状態だったため、床上でも取り組みやすいエクササイズを取り入れ、下腿や足首の使い方も含めて日常で意識しやすい形に整えていきました。ポイントは、股関節だけを追いかけるのではなく、歩行を支える全体像を一緒に組み直したことです。
ビフォーアフター(動画で見る変化)
▲ 施術前後の変化(動画)
経過の中で、歩行速度が上がり、歩幅が広がり、以前よりもスムーズに歩ける様子がみられるようになってきました。成長の影響も受けるテーマですが、その場の動きとしても前より歩きやすさが出てきたことは大きな変化です。※変化には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。
ご自宅で意識したいこと
ご家庭では、つま先の向きを無理にまっすぐにしようとするより、股関節が後ろへ伸びる感覚、体幹を保ったまま脚を運ぶ感覚を少しずつ育てていくことが大切です。
- 1床でできる体幹エクササイズを短時間でも続け、姿勢を保つ土台を作る
- 2股関節が後ろへ伸びる遊びや動きを、無理のない範囲で日常の中に取り入れる
- 3足首や足裏の接地も含めて、歩き方を急に変えすぎず、楽に動ける感覚を優先する
違和感や疲れが強くなる場合は無理をせず中止し、必要に応じて専門家に相談してください。
成長とともに見ていきたいポイント
大腿骨の向きや股関節まわりの見え方は、成長の過程で少しずつ変化していくことがあります。そのため、年齢を重ねる中で自然に見え方が変わる可能性がある一方で、同年代と比べて内旋優位が強い場合は、今の歩き方を丁寧に見ておく意味があります。
今回も、今後は月1回程度のペースで経過をみながら、脚の向きだけでなく、歩幅や歩きやすさがどう育っていくかを確認していく方針としました。
歩き方でお悩みの方は京都・中京区へ
お子さんの歩き方で気になることがあっても、「成長の範囲かな」「どこを見ればいいのかな」と迷うことは多いと思います。実際には、股関節の向き、体幹、足首まで含めて全体から見ていくことで整理しやすくなるケースがあります。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、今の状態を丁寧に確認しながら、その子に合った見方を一緒に考えていきます。
参考文献
-
American Academy of Family Physicians. (2011). Managing intoeing in children. https://www.aafp.org/afp/2011/1015/p937 -
StatPearls Publishing. (2025). Intoeing. NCBI Bookshelf. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK499993/
よくあるご質問
Q. 子どもの内股歩行は、成長とともに変わることがありますか?
A. 成長の中で見え方が変わることはありますが、同年代と比べて内旋優位が強い場合や、歩きにくさが目立つ場合は、一度全体の動きを確認しておくと安心です。
Q. 足先だけをまっすぐに意識させればよいのでしょうか?
A. 足先だけを急に変えようとすると、別の場所に負担が移ることがあります。股関節、体幹、足首まで含めて見ていくことが大切です。
Q. なぜ体全体を整える必要があるのですか?
A. 今回のように股関節の内旋優位が長く続くと、骨盤や腰まわり、足首までその向きに順応していることがあります。そのため、局所だけでなく全体から整理した方が変化につながりやすいことがあります。
Q. 自宅では何を優先すればよいですか?
A. 体幹の支えを作ること、股関節が後ろへ伸びる感覚を育てること、足裏で安定して立つ感覚を無理なく続けることを優先するとよいでしょう。
ブログを書いたスタッフ
大村 颯太
〜薬に頼りすぎない人生を共に創る〜 理論に固執しすぎず、結果にこだわる柔軟な施術家を目指しています。 ・理学療法士 ・健康科学修士 ・発達ケア・アドバイザー ~Let's create a life together that doesn't rely too much on medication~ I aim to be a flexible therapist who focuses on results and doesn't get too hung up on theory. ・Physiotherapist ・Master of Health Science ・developmental care advisor
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