外反母趾があり、歩くときに膝の内側同士が触れ合うような歩き方でお困りの方は、意外と少なくありません。
京都・中京区にある京都オステオパシーセンター2Fでは、変形や痛みそのものだけでなく、歩行時の膝の使い方や骨盤・足部とのつながりまで含めて全身を見ながら、自費の施術としてアプローチしています。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、研究も交えながらお伝えします。
今回は、外反母趾があり歩行時に膝の内側が接触しやすかった30代女性の一例をもとに、機序と当院で行ったアプローチをご紹介します。※変化のあらわれ方には個人差があります。
📑 目次
こんなお悩みの方へ
「外反母趾が気になるけれど、痛みはそれほど強くない」「歩いていると両膝の内側がこすれるような感覚がある」——そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。見た目の変形だけでなく歩き方のクセとして定着してしまっていることも多く、放っておくと足部や膝への負担が少しずつ積み重なっていくこともあります。今回は、外反母趾があり歩行時に膝の内側同士が接触しやすかった30代女性の一例を通して、当院での見方とアプローチをご紹介します。
なぜ起きるのか(機序・背景)
外反母趾は足の親指(母趾)が小指側に傾いていく変形ですが、単独で起こるというより、足部から下肢全体のアライメントと関係し合っていると考えられています。下肢のアライメントと外反母趾の関連を調べた研究では、外反母趾のある方は関節可動域や下肢アライメントに違いがみられたと報告されています(Steinberg et al., 2013)。また、外反母趾があると歩行中の足関節や膝関節の動き方にも変化が生じることを示した研究もあり、母趾の変形が足関節・膝関節へ連鎖的に影響しうる可能性が指摘されています(Hua et al., 2025)。足のアーチが下がって内側に体重が乗りやすくなると、膝が内側に入りやすくなり(ニーイントゥーアウト)、歩くたびに両膝の内側が触れ合うような歩き方につながることがあります。
今回の評価でわかったこと
今回ご紹介するのは、数年前から外反母趾が進行し、歩行時に膝が内側に入り足先が外を向く、いわゆるニーイントゥーアウトの傾向がみられた30代女性です。歩くたびに両膝の内側が接触するような歩き方が定着していました。評価では、骨盤・仙骨まわりの左右差や下肢全体のアライメントの崩れ、足関節がやや内反しやすい傾向がみられ、これらが足部アーチの低下や外反母趾の進行と関連していると捉えました。
当院で行ったアプローチ
評価をもとに、骨盤・仙骨まわりの構造的なバランスを整えるアプローチと、原始反射に着目したアプローチを行いました。あわせて足関節まわりのストレッチとエクササイズをご案内し、しゃがみ込みや片膝立ちの姿勢でのフォームも一緒に確認しながら整えていきました。歩行面では、膝が内側に入り込まない軸を意識していただけるよう、実際の歩き方を見ながら指導を行いました。
ビフォーアフター(動画と写真で見る変化)
▲ 施術前後の変化(動画)
継続的にアプローチを重ねる中で、歩行時に両膝の内側同士が接触する頻度は明らかに減っていきました。ご本人からも、足指にかかる負担が軽くなったというお声をいただいています。※変化には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。
ご自宅でできるセルフケア
施術で整えた状態を土台として、ご自宅でのケアを積み重ねていただくことも大切だと感じています。今回のケースでも、次のようなセルフケアをあわせてご案内しました。
- 1タオルギャザーなどで足指まわりの筋肉をしっかり動かし、足指を広げる感覚をつかむ
- 2鏡を見ながら、膝がまっすぐ前を向くようゆっくり歩く練習をする
- 3しゃがみ込みや片膝立ちの姿勢を、膝が内側に入らない位置を意識しながら行う
痛みが強くなる場合や、しびれ・熱感などいつもと違う症状が出た場合は無理をせず中止し、専門家にご相談ください。
歩き方やセルフケアの続け方に迷ったときは、LINEでお気軽にご相談いただけます。
研究からわかっていること
外反母趾と下肢のアライメントについては、これまでにも研究が重ねられてきました。下肢アライメントと外反母趾の関連を調べた研究では、外反母趾のある女性は関節可動域や下肢アライメントに違いがみられることが報告されています(Steinberg et al., 2013)。また比較的新しい研究では、外反母趾のある方は歩行中の足関節・膝関節の動きにも変化がみられ、母趾の変形が下肢の他の関節に連鎖的な影響を及ぼす可能性が示唆されています(Hua et al., 2025)。いずれも変化のあらわれ方には個人差があり、研究結果がすべての方に当てはまるわけではない点にはご留意ください。
外反母趾・ニーイントゥーアウト歩行でお悩みの方は京都・中京区へ
外反母趾や、歩行時に膝の内側が触れ合うような歩き方でお困りの方は、京都・中京区の京都オステオパシーセンター2Fまでお気軽にご相談ください。担当の大村颯太が、評価をもとに一人ひとりに合ったアプローチをご提案いたします。
参考文献
- (Steinberg N, et al., 2013) Relationship Between Lower Extremity Alignment and Hallux Valgus in Women
- (Hua L, et al., 2025) The Ripple Effect: How Hallux Valgus Deformity Influences Ankle and Knee Joint Kinematics During Gait
よくあるご質問
Q. 外反母趾があると必ず膝も痛くなりますか?
A. 必ずというわけではありません。ただ、足部のアライメントが下肢全体の使い方と関係し合っていることは研究でも報告されており、歩き方のクセとして膝への負担が増えることはあります。気になる場合は早めに評価を受けることをおすすめします。
Q. 施術は何回くらい通えば変化を感じられますか?
A. 個人差が大きく、一概には言えません。今回のケースでは継続的な通院とセルフケアを重ねる中で少しずつ変化がみられましたが、症状の程度や生活習慣によって経過は異なります。
Q. セルフケアだけで整えることはできますか?
A. セルフケアは歩き方や足の使い方を整える土台として有効ですが、骨盤・仙骨まわりのバランスや足関節の状態など全身を評価したうえでのアプローチと組み合わせることで、より取り組みやすくなると考えています。
Q. 手術を検討すべきか迷っています。まず相談できますか?
A. もちろんご相談いただけます。当院は非医療機関のため診断や手術のご案内はできませんが、歩き方や姿勢の評価を通じて今できることを一緒に整理させていただきます。必要に応じて医療機関の受診もご案内します。
Q. 掲載している写真・動画は本人の同意を得ていますか?
A. はい。掲載している症例の写真・動画は、すべてご本人の同意をいただいたうえで使用しています。
※本記事は個人の一例を紹介したもので、効果・変化には個人差があります。当院は医療機関ではなく、自費の施術を提供しています。
京都オステオパシーセンター2F
〒604-8366 京都府京都市中京区七軒町466
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受付時間:9:00〜20:00(土曜休診/日祝対応可)