変形性股関節症で「軟骨がすり減っている」と言われたものの、体重や使いすぎだけでは説明がつかない痛みに悩んでいませんか。
京都・中京区の京都オステオパシーセンター2Fでは、股関節の痛みを全身の代謝の乱れという視点から捉え、生活習慣の改善と手技を組み合わせたアプローチを提供しています。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、脂質代謝と関節の関係に着目したセルフケアのヒントをお伝えします。
本記事では、変形性股関節症と脂質の意外な関係について、最新の研究エビデンスを交えながら、ご自宅でできる具体的な食事・運動・体重管理の方法をご紹介します。
📑 目次
変形性股関節症と脂質の意外な関係|京都・中京区のオステオパシー

「軟骨のすり減り」と言われた股関節の痛みが気になる方へ
股関節が痛むと、「軟骨がすり減っているから」と説明されることが多いと思います。もちろんそれも一つの要因ですが、現場で多くの方を診ていると、体重や使いすぎだけでは説明しきれない場面にもよく出会います。実は近年、変形性股関節症を「全身の代謝の乱れ」という角度から捉え直す研究が増えてきました。
もし以下にひとつでも当てはまる方は、この記事をぜひ最後まで読んでみてください。
変形性股関節症は「使いすぎ」だけでは説明できない
変形性股関節症というと、長年の体重負荷で軟骨がすり減るというイメージが一般的だと思います。たしかに体重や負担は大きな要因です。ただ、それだけでは説明がつかない事実もあります。たとえば、体重がほとんどかからない手の指の関節にも、変形性関節症は起こります。
こうした観察から、近年は「機械的なストレスだけでなく、全身の代謝の乱れが関節そのものに影響しているのではないか」という見方が出てきました。実際に、肥満や2型糖尿病といった代謝の異常は、体重がかかる関節にもかからない関節にも関連していて、変形性関節症の成り立ちは思うより複雑だと報告されています(Wei, 2023)。「すり減り」は結果の一つであって、その背景に代謝という土台が隠れているのかもしれない、ということです。
脂質代謝の乱れが股関節の軟骨に炎症を起こすしくみ
では、脂質の乱れはどのように関節に関わるのでしょうか。まず疫学のレベルで見ると、変形性関節症の方は、そうでない方に比べて脂質異常を持つ割合がおよそ2倍高かった、というシステマティックレビューとメタ解析の報告があります(Baudart, 2017)。これは「脂質の乱れが関節の負担になっている可能性」を示す、わりと大きな手がかりだと考えられます。
体の中で何が起きているのかも、少しずつ分かってきました。コレステロールや脂肪酸、それに脂肪組織から出るアディポカインと呼ばれる物質が、軟骨の細胞や滑膜(関節を包む膜)に作用して、炎症を強めたり軟骨の分解を進めたりする経路が指摘されています(Chen, 2024)。余った脂質が関節の内側で静かな炎症の火種になりうる、というイメージです。もちろんこの分野はまだ研究の途上で、断定はできませんが、「脂質の乱れ → 慢性的な炎症 → 軟骨や骨へのダメージ」という流れは、複数の研究で繰り返し示唆されているところです(Wei, 2023; Chen, 2024)。
ご自宅でできる変形性股関節症のセルフケア|食事・運動・体重管理の整え方
ここでは、股関節の痛みとつき合いながら、ご自宅で土台を整えるためのセルフケアをご紹介します。痛みが強すぎず、ご自身で生活を見直していけそうな段階の方を想定しています。正直にお伝えすると、脂質代謝そのものを手技で直接下げられるという強い証拠は、今のところありません。土台になるのは、やはり食事・運動・体重管理といった毎日の習慣です。
無理のない範囲で、次のような順番で取り入れてみてください。
- 1まずは食事を見直します。揚げ物や甘いものに偏りすぎていないかを振り返り、青魚や野菜、食物繊維を意識して増やすと、脂質の管理につながりやすくなります。
- 2次に、痛みの出ない範囲で体を動かします。水中ウォーキングや自転車こぎなど、股関節に負担の少ない運動は、痛みをやわらげ進行を緩やかにする一助になりうると報告されています(Wei, 2023)。
- 3そのうえで、体重を少しずつ整えます。わずかな減量でも、関節への負担と代謝の両面から意味があるとされています(Wei, 2023)。
こうした生活の積み重ねが、股関節にとっていちばんの土台になります。
ただし、2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合、ご自身で続けることに不安がある場合は、無理に続けず専門家にご相談ください。背景に別の問題が隠れていることもあり、適切な評価のうえで方針を組み直したほうが回復が早いケースもあります。
2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合は、無理に続けず一度ご相談ください。LINEでお気軽にご相談いただけます。
股関節の痛みが気になる方は京都・中京区のオステオパシーへ
変形性股関節症は「すり減り」という言葉だけで片づけられがちですが、その背景には脂質をはじめとした代謝の乱れが関わっている可能性が見えてきました。痛みの正体が一つではないと分かると、打てる手も増えていきます。
京都・中京区のオステオパシーセンターでは、理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、股関節だけでなく暮らし全体を一緒に見直しながら、回復のお手伝いをしています。オステオパシーは脂質を下げる治療ではありませんが、痛みで動けない方が「動ける身体」に近づけるよう、股関節まわりの動きや循環・自律神経を整えて、生活改善を続けやすく下支えします。画像のすり減りだけで諦める前に、生活や全身の状態も含めて、一度ご相談いただけたら嬉しいです。

参考文献
- (Baudart, 2017) Association between osteoarthritis and dyslipidaemia: a systematic literature review and meta-analysis
- (Wei, 2023) Risk of metabolic abnormalities in osteoarthritis: a new perspective to understand its pathological mechanisms
- (Chen, 2024) Regulating lipid metabolism in osteoarthritis: a complex area with important future therapeutic potential
よくあるご質問
Q. 変形性股関節症と脂質の関係は本当にあるのですか?
A. はい、複数の研究で関連が示唆されています。軟骨のすり減りだけでなく、脂質異常による慢性的な炎症が関節にダメージを与える可能性が報告されています(Baudart, 2017; Wei, 2023)。
Q. 食事以外に自宅でできるセルフケアはありますか?
A. 痛みの出ない範囲での水中ウォーキングや自転車こぎなど、股関節に負担の少ない運動がおすすめです。また、適切な体重管理も関節への負担軽減に役立ちます。
Q. 京都オステオパシーセンター2Fではどのような施術を受けることができますか?
A. 当院では、股関節まわりの動きや循環、自律神経を整えるオステオパシー施術を行い、痛みで動けない方が生活改善を続けやすい身体づくりをサポートします。
Q. 施術の予約はどうすればよいですか?
A. まずはLINEからお気軽にご相談ください。その後、WEB予約フォームまたはお電話にてご予約を承ります。
Q. どのような症状の方が来院されていますか?
A. 変形性股関節症による痛みや歩行困難、術後のリハビリにお困りの方、またセルフケアだけでは改善が難しいと感じている方が多くご来院されています。
京都オステオパシーセンター2F
〒604-8366 京都府京都市中京区七軒町466
阪急大宮駅 徒歩3分
受付時間:9:00〜20:00(土曜休診/日祝対応可・最終受付20:00)



