人工股関節の手術が決まったものの、術前の待機期間に何をすればよいかお悩みの方は少なくありません。
京都・中京区の京都オステオパシーセンター2Fでは、股関節の動きや体幹の安定性を手術前から整える術前準備をサポートしています。
理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、手術後の回復を見据えた自宅でできるセルフケアをご提案しています。
本記事では、術前2週間から実践可能な股関節と体幹の整え方を、研究エビデンスを交えてお伝えします。
📑 目次
人工股関節の手術前にできる準備とは|京都・中京区のオステオパシー

人工股関節の手術が決まった今こそ知ってほしい「術前の準備」
「人工股関節の手術が決まったけれど、それまでの間に何かしておいたほうがいいのだろうか」。手術を控えた方から、当院でもこうしたご相談をよくいただきます。手術日までの待機期間は、つい不安なまま「ただ待つだけの時間」になりがちですが、実はこの期間の過ごし方が、手術後の回復をやわらかく後押ししてくれることがわかってきています。この記事では、理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が、手術前にできる準備の意義と、ご自宅での具体的な整え方をオステオパシーの視点からお伝えします。
もし以下にひとつでも当てはまる方は、この記事をぜひ最後まで読んでみてください。
手術前の準備が術後の回復を左右する理由
手術前にできる範囲で体を整えておく取り組みはと呼ばれます。多くのランダム化比較試験を統合したメタ解析では、術前に運動や教育を行っておくことで、手術前の段階で身体機能・筋力・生活の質が高まり、人工股関節置換術では特に術前の生活の質や股関節まわり(外転筋)の筋力の改善が報告されています。さらに術後も、短〜中期的に機能の回復を後押しし得るとされています(Punnoose et al., 2023)。また、複数のシステマティックレビューを概観した報告でも、計画的に組まれた術前準備が手術後の合併症を減らし、おおむね6か月以内の経過を良くし得る可能性が示唆されています(Keogh et al., 2025)。手術そのものは整形外科の先生の領域ですが、その前の時間をどう過ごすかは、回復のスタートラインを整える大切な準備期間といえます。
股関節の動きと体幹の安定を、手術前から整えておく意義
なぜ準備が効くのでしょうか。股関節の痛みが強いと、どうしても動く時間が減り、脚の力や踏ん張りが少しずつ落ちていきます。すると歩くときに体を横に振って代償したり、腰や反対側の脚に負担が偏ったりしやすくなります。この「弱り」をできる範囲で食い止めておくほど、術後に立ち上がる・歩くという動作の土台が整いやすくなります。実際、変形性股関節症の方を対象にしたランダム化比較試験でも、手術前に段階的な筋力トレーニングを行うことは安全に取り組め、自覚的な症状や脚の筋パワーの改善につながったと報告されています(Hermann et al., 2016)。オステオパシーの視点では、股関節だけを切り離して考えず、骨盤・腰椎・反対側の脚・呼吸まで含めて全身のつながりとして体を整えていきます。股関節の動きと、その土台となる体幹の安定を手術前から一緒に整えておくことが、術後の生活を支える準備になると考えています。
手術を控えた今、ご自宅でできる股関節と体幹のセルフケア|術前2週間の整え方
ここからは、手術を待つあいだにご自宅でできる、股関節と体幹のセルフケアをご紹介します。対象は手術を控えていて、医師から特別な運動の制限を受けていない方で、いずれも痛くない範囲で行うことが大前提です。
まず、仰向けに寝て片方の膝を両手でやさしくかかえ、股関節をゆっくり曲げ伸ばしして動きを保ちます。固まりを防ぐことが、術後の歩きやすさにつながります。次に、横向きに寝て上側の脚を軽く持ち上げ、お尻の横にある中殿筋を働かせます。歩くときに骨盤を支える大切な筋肉です。さらに、仰向けでお腹を軽くへこませる呼吸(ドローイン)を行い、体幹の安定を保ちます。最後に、痛みのない範囲で平らな場所をゆっくり歩く時間も取り入れてみてください。どれも1日5分ほどから、無理のない範囲で続けることが大切です。
ただし、2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合、ご自身で続けることに不安がある場合は、無理に続けず専門家にご相談ください。背景に別の問題が隠れていることもあり、適切な評価のうえで方針を組み直したほうが回復が早いケースもあります。
2週間ほど続けても変化が乏しい場合や、痛み・しびれが強くなる場合は、無理に続けず一度ご相談ください。LINEでお気軽にご相談いただけます。
人工股関節の手術前の準備は京都・中京区のオステオパシーへ
手術までの時間は、ただ待つだけの時間ではなく、術後の自分のための準備期間にできます。当院では、手術を控えた方の股関節の動き・体幹のバランス・歩き方をていねいに評価し、今のあなたに無理のない準備をご提案しています。京都・中京区でオステオパシーを行う当院では、理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が担当します。手術までの時間を前向きに使いたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献
- (Punnoose et al., 2023) Prehabilitation for Patients Undergoing Orthopedic Surgery: A Systematic Review and Meta-analysis
- (Keogh et al., 2025) The Effects of Structured Prehabilitation on Postoperative Outcomes Following Total Hip and Total Knee Arthroplasty: An Overview of Systematic Reviews and Meta-analyses of Randomized Controlled Trials
- (Hermann et al., 2016) Preoperative progressive explosive-type resistance training is feasible and effective in patients with hip osteoarthritis scheduled for total hip arthroplasty – a randomized controlled trial
よくあるご質問
Q. 人工股関節の手術前に、どんな準備をしておけばいいですか?
A. 手術前に股関節の動きを保つことや、体幹の安定性を高めることで、術後の回復をスムーズにする可能性があります。具体的には、仰向けで膝をかかえて股関節を曲げ伸ばしする、横向きで脚を上げる運動、ドローイン呼吸などを、痛みのない範囲で行ってみてください。
Q. 手術前の準備はいつから始めたらよいですか?
A. 医師から特別な運動制限がない場合は、手術日の2週間前から始めることをおすすめします。1日5分程度から無理なく継続することが大切です。痛みやしびれが強まる場合は中止し、当院までご相談ください。
Q. 術前の準備は、京都オステオパシーセンター2Fでどのようにサポートしてもらえますか?
A. 当院では、股関節の動きや体幹のバランス、歩き方を評価し、その方の状態に合わせた術前準備のプログラムをご提案します。理学療法士・健康科学修士・発達ケア・アドバイザーの大村颯太が担当し、自宅でできるケアの指導も行います。
Q. 予約はどうすればいいですか?
A. まずはお気軽にLINEからご連絡ください。その後、ご希望の日時をお伺いし、WEB予約システムにご案内します。電話でのお問い合わせも受け付けております。
京都オステオパシーセンター2F
〒604-8366 京都府京都市中京区七軒町466
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受付時間:9:00〜20:00(土曜休診/日祝対応可・最終受付20:00)



