京都・中京区にある京都オステオパシーセンター2Fは、オステオパシーに特化した施術院です。
理学療法士歴10年の豊富な経験を活かし、身体の構造と機能に着目した施術を行います。
痛みや不調の根本原因を探り、自然治癒力を高めることで、患者様の健康回復をサポートします。
はじめに
「なんで痛いところを触ってないのに、痛みがマシになるの?」「肩が動かしにくいのに肩を触っていないのに、なんで動きが良くなるの?」といった質問をいただくことがあります。オステオパシーでは、症状だけを切り取るのではなく、体全体をひとつのつながりとして捉える視点を大切にしています。今回は、この考え方を支える代表的な3つの“つながり”を紹介します。
第一章:循環(血液・リンパ)のつながりで「遠い場所」が影響する
たとえば股関節が痛いとき、股関節そのものの問題だけでなく、股関節へ血液やリンパが行き届きにくい状態が関与している可能性があります。血液やリンパの流れは局所だけで完結するものではなく、全身の呼吸や体幹の動きにも影響を受けます。横隔膜の柔軟性が落ちていると、胸郭内外の圧の変化が小さくなり、体液の循環がうまくいかなくなる可能性が示唆されています(Bordoni, 2020)。そのため、股関節の痛みに対して肋骨や胸郭、横隔膜周囲へアプローチすることが臨床上の選択肢になり得ます。狙いは「股関節を直接ほぐす」ことではなく、股関節へ向かう循環の環境を整えることにあります。
第二章:神経学的なつながり(固有感覚)で「足首」が肩に影響する
体には、関節の位置や動きを脳に伝える固有感覚(センサー)があります。たとえば足首の位置がわずかにズレているだけでも、脳が受け取る情報が変わり、姿勢制御や筋の働き方(力の入り方)が変化することがあります。こうした感覚入力の変化は、足首周囲だけでなく、体幹や上肢の動きの質にも影響し得ます。その結果として、「足首を調整したら肩が動きやすくなる」という現象が起こることがあります。これは“魔法”ではなく、神経系の情報処理が全身で統合されているために起こり得る反応です。
第三章:バイオテンセグリティ(張力のバランス)で全身が連動する
体は骨だけ、筋肉だけで成り立っているわけではありません。筋膜や皮膚などの膜組織が連続的につながり、骨は“離れた圧縮体”として存在し、全体の張力バランスで姿勢や動きが保たれるという考え方があります。これを説明するモデルのひとつが、バイオテンセグリティです。バイオテンセグリティは理論モデルとして議論もありますが、筋膜や体液を含めた「全身をひとつのネットワーク」として捉える枠組みは、臨床の観察と相性が良い側面があります(Bordoni, 2020)。どこか一か所に強い緊張や歪みが生まれると、全身の張力の配分が変わり、結果として“症状が出ている部位”への負担が増えることがあります。だからこそ、オステオパシーでは「痛いところだけ」を見ず、全身のバランスを確認したうえで施術の順番や狙いを組み立てます。
おわりに
オステオパシーでは症状だけを見ません。そのため「この症状にはこの手技」といった単純な当てはめではなく、全身のつながりを前提に、今の体にとって何が優先かを考えます。体のすべてを学び続ける必要があるのはとても大変です。しかし、同時に、死ぬまで探究できる魅力があります。これからも勉強を続けていきたいと思います。
参考文献
(Bordoni, 2020) The Five Diaphragms in Osteopathic Manipulative Medicine: Myofascial Relationships, Part 1
(Bordoni, 2020) A Review of the Theoretical Fascial Models: Biotensegrity, Fascintegrity, and Myofascial Chains
(Degenhardt, 1996) Update on osteopathic medical concepts and the lymphatic system
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※改善には期間や個人差がございます。
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よくあるご質問
Q. オステオパシーとはどのような施術ですか?
A. 身体の構造(骨、筋肉、内臓など)と機能(動き、循環など)は相互に関連しているという考えに基づく施術です。痛みの直接的な部位だけでなく、全身のバランスを整えることで、根本からの改善を目指します。
Q. どんな症状で相談できますか?
A. 肩こり、腰痛、頭痛などの筋骨格系の不調はもちろん、自律神経の乱れ、慢性的な疲労感、スポーツによるパフォーマンス向上など、様々な健康のお悩みに対応しています。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 理学療法士歴10年の経験はどのように活かされていますか?
A. 長年の臨床経験から、痛みや機能障害を詳細に評価する技術と知識があります。これにより、症状の真の原因をより正確に見極め、患者様一人ひとりに最適なオステオパシー施術を提供することが可能です。
Q. 施術は痛くありませんか?
A. 当院のオステオパシー施術は、基本的にソフトで繊細な手技が中心です。強い力で押したり引いたりするものではないため、痛みを感じることはほとんどありません。身体が持つ自然な動きやリズムを尊重した、安心安全なアプローチです。
ブログを書いたスタッフ
大村 颯太
〜薬に頼りすぎない人生を共に創る〜 理論に固執しすぎず、結果にこだわる柔軟な施術家を目指しています。 ・理学療法士 ・健康科学修士 ・発達ケア・アドバイザー ~Let's create a life together that doesn't rely too much on medication~ I aim to be a flexible therapist who focuses on results and doesn't get too hung up on theory. ・Physiotherapist ・Master of Health Science ・JEFPA certified foot care advisor ・developmental care advisor
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