A.T.スティルによる眼球突出性甲状腺腫の治療方針
大村 颯太

A.T.スティルによる眼球突出性甲状腺腫の治療方針

はじめに

こんにちは、京都オステオパシーセンター2Fの大村颯太です。首の腫れや動悸、目の違和感など、甲状腺の不調が疑われる症状は不安になりやすいですよね。今回はA.T.スティルの文献をもとに、眼球突出性甲状腺腫(バセドウ病に近い状態)を「血液・体液の流れ」と「身体構造の条件」から捉える視点を紹介します。

病因を「静脈の排出」から捉えるという発想

スティルは、眼球突出性甲状腺腫が静脈系の機能不全、つまり静脈血が心臓へ戻りにくい状態によって引き起こされると考えました。頭部や首、腺(甲状腺を含む)は動脈で栄養を受けますが、腺の肥大や体液の過剰な蓄積が起こる背景には「排出側」である静脈の滞りがある、という見立てです。

この見方は、症状を局所だけで完結させず、循環の“入口”と“出口”のどこで問題が起きているのかを考える姿勢につながります。スティルは、静脈の排出がうまくいかないと炎症が起こりやすく、動脈の流れが弱いと栄養が届かず組織が弱っていく(壊死に近い状態が起こり得る)と整理し、どちらの要素が強いのかを見極めようとしました。

鎖骨と上部肋骨を細かく見る理由

診察のポイントとしてスティルが強調したのが、鎖骨の胸骨端が胸骨柄へ押し込まれていないか、そして頸静脈や甲状腺の静脈を圧迫していないか、という点です。さらに鎖骨外側端から肩峰突起にかけて、靭帯や筋肉の張力によって肩の位置が押し出され、結果として通り道に負担がかかっていないかを確認します。

加えて第一肋骨・第二肋骨は「細心の注意を払って」検査すると記されています。上部肋骨は首と胸の境目(胸郭入口)にあり、血管や神経の密集する場所です。ここにわずかなズレや緊張があると、上行動脈や下行静脈が骨や筋の影響を受けやすいという考え方です。さらに頭蓋骨と環椎の連結部、上顎・下顎、舌骨、頸部の筋肉の拘縮まで含めて確認する点に、首の症状を「首だけ」で終わらせない視点が表れています。

治療は「胸郭入口」から順に整える

治療の手順も、胸郭入口から上へ、そして全体へという順序性が特徴的です。まず鎖骨と胸骨の接合を確認し、次に第一・第二肋骨を調整して椎骨動脈が目的地まで血液を送れるようにする。そこから第八胸椎まで脊椎と肋骨を慎重に整え、両側の椎間関節が正常な関節構造になることを重視します。

続いて第五頸椎まで上がり、この部位から出る神経が目の健康状態に関係するため慎重に調整すると述べています。さらに環椎・軸椎の位置関係を確認したうえで、最後に甲状腺へ手のひら(指の腹)を当て、体液が流れ落ちるのに十分なだけ優しく甲状腺を引き上げ、首を上下に軽く摩擦しながら数分保持する、という記述が残されています。

おわりに

こうした歴史的記述は興味深い一方で、甲状腺の症状が疑われる場合は医療機関での検査・診断が最優先です。そのうえで、鎖骨や第一・第二肋骨、頸部の緊張など「通り道の条件」を丁寧に評価する視点は、身体を理解し、日常の負担を減らす補助的なヒントになります。当院でも、この考え方を大切にし、一人ひとりの身体が持つ自然な治癒力を最大限に引き出せるよう、丁寧な説明と施術を心がけています。気になる症状が続く方は、まずはお気軽にご相談ください。

参考リンク

A.T. Still  Resech and Practice(眼球突出性甲状腺腫に関する記述)

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ブログを書いたスタッフ

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大村 颯太

〜薬に頼りすぎない人生を共に創る〜 理論に固執しすぎず、結果にこだわる柔軟な施術家を目指しています。 ・理学療法士 ・健康科学修士 ・JEFPA認定足育アドバイザー ・発達ケア・アドバイザー ~Let's create a life together that doesn't rely too much on medication~ I aim to be a flexible therapist who focuses on results and doesn't get too hung up on theory. ・Physiotherapist ・Master of Health Science ・JEFPA certified foot care advisor ・developmental care advisor

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