脳性麻痺に対するオステオパシーのエビデンス
大村 颯太

脳性麻痺に対するオステオパシーのエビデンス

はじめに

脳性麻痺(CP)は、運動機能や姿勢に影響を及ぼす神経疾患であり、リハビリテーションや補完療法が注目されています。近年、オステオパシーが脳性麻痺の症状改善に役立つ可能性が議論されていますが、そのエビデンスについては明確な結論が出ていません。本記事では、脳性麻痺に対するオステオパシーの研究結果を紹介し、現状の課題について考察します。

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1. 脳性麻痺に対するオステオパシー

ランダム化比較試験(RCT)では、脳性麻痺児に対するオステオパシーの効果が検証されています。

  • 頭蓋領域のオステオパシー、筋膜リリース、またはその両方を使用した治療により、中度から重度の痙性脳性麻痺の子供の運動機能が改善したという報告があります。
  • 一方で、5~12歳の脳性麻痺児に対する頭蓋骨オステオパシーでは、運動機能、痛み、睡眠、生活の質、または介護者の生活の質に持続的な改善がみられなかったという結果もあります。

このように、研究によって結果が異なっており、オステオパシーの有効性を断定するにはさらなる研究が必要です。

2. 脳性麻痺の便秘に対するオステオパシー

脳性麻痺の子どもは、筋緊張の異常や活動量の低下により便秘になりやすい傾向があります。あるパイロットスタディでは、便秘の代替治療としてオステオパシーが有効である可能性が示唆されています。

オステオパシーは、自律神経系に働きかけることで腸の蠕動運動を促し、便秘の改善につながる可能性があります。ただし、こちらの研究も小規模なものであり、より大規模な臨床試験が求められます。

3. 現状は研究不足

オステオパシーは筋緊張のコントロールや血流改善などに寄与する可能性があるため、臨床的には有望な印象を与えます。しかし、脳性麻痺に対するオステオパシーの有効性を確立するには、

  • 高品質なRCTの実施
  • 長期的な効果の検証
  • 治療プロトコルの統一

などが必要です。現時点では「有効かもしれないが、明確なエビデンスが不足している」というのが実情です。

終わりに

オステオパシーは、脳性麻痺の症状緩和に寄与する可能性があるものの、確立された治療法として認められるには、さらなる研究が必要です。臨床現場では、他のリハビリ手法と組み合わせながら慎重に活用することが望まれます。

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ブログを書いたスタッフ

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大村 颯太

理学療法士/健康科学修士 京都 脳梗塞 脳出血 自費リハ 脳卒中後の自然に動ける身体づくりをサポートしています。

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